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セミラジアル・ブレーキマスター(ヤマハ製ブレンボOEM)
前置きノーマル横置型から交換するとタッチが激変するという、ラジアルタイプのブレーキマスターに交換しました。定番のニッシンでも良いのですが、ヤマハR1などに装着されているブレンボ(いわゆるヤマンボ)マスターにしてみました。 カウル干渉の恐れを考えると、奥行きが短いセミラジアルの方が、問題なく装着できる可能性が高まります。しかしニッシンでセミラジアルと呼んでいるのは、写真で見る限り横置きとほぼ同じ角度。原理的にこちらの方がタッチが良さそうです。 装着編純正から変更するにはマスターの他、あわせて社外品メッシュホースに変更することが多いと思いますから、それ用のバンジョーボルト、パッキン(ワッシャー)も準備します。 用意するもの
ヤマンボマスターはR1(2004〜07)、R6(2006〜?)等で使用されていますが、ハンドルクランプをMT-01用(品番:5YU-26393-00)にするのがお約束。 ミラー用ネジ穴があるので、リザーバータンク用ステーを装着できるわけです。これにMT-01用ステーで固定した例がありましたが、タンク位置がしっくりこなかった(折角買ったのに...涙)ので、簡単なステーをアルミ板で自作。タンク重量に耐えれば良いので薄くてよく、成形も手作業のヤスリがけで楽にできます。 ブレンボはネジピッチP1.0ですが、今回使用するヤマンボは国産車と同じP1.25なので、バンジョーボルトを用意する際は要注意。
ブレーキホースは定番のデイトナ・ハイスペックライン。 今回は、2mmワッシャを4枚用意、キャリパー接続部に純正ボルトを使い、マスター側はダブル用ボルトで装着し、ボルトに付属のワッシャーを使用しました。 バンジョーはスチール製で強度充分。アルミ製のように長期使用して割れる恐れがないので、管理人は常にスチール or ステンレスを選びます。 これを留めるバンジョーボルトもアルミとステンレスがありますが、耐久性を考慮しステンの黒をチョイス。GOODRIDGE製にはワッシャも付属するので、マスター側はこれだけでホースを接続できます。 ミラーホールカバーキャップは、ネイキッド用ミラークランプのネジ穴に、リザーバータンクを固定するため使います。ただのM10ボルトですが、太い割に短くないと締めきれない(ミラー用ネジで底が浅い)ため結構特殊なようで、汎用品ではなかなか見つからず、しかも高いです。 ならば、いっそ見栄えもよいボルトにしようということで、今装着しているハンドルバーエンドと似た形のポッシュ製に。ただ工具で普通に強く締めることができないのが欠点です。付属の六角レンチを差し込んで回します。 結果もともとホンダ系キャリパーで最大径のピストン(34mm + 32mm, CBR954RR(SC50)と同じ)で、ピストン比を計算するとギリギリ目なので、レバータッチはかなり柔らかくなりました。コントロールしやすいかというと?? 対するマスター径は、純正 5/8inch(=15.88mm) なのですが、ラジアルの推奨径は 19mm。マスター径が小さくなるとより多くのレバーストロークが必要になり、柔らかく感じるだけならいいですが最悪、レバーがグリップに張り付いて握り代がない状態に。 今回のセミラジアル16mmはかなり柔らかめですが、本来はもう少し大きめのピストンの方が、特に街乗りにはジャストなのかもしれません。 写真の取り付け角度で、左にフルロックまで切るとカウルの切り欠き一杯に入り、ブレーキレバー付け根が軽く接触する感じ。ブレーキが利くところまでは押されないので、とりあえずぎりぎりOKです。 おそらく一般的には標準的ブレーキレバー角度と思われますが、ポジションにこだわる方は、カウルカットして調整する必要があるかもしれません。 (2018. 06)
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