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ブレーキパッド交換

CBR600Fのリヤブレーキパッド交換です。
交換する際は、キャリパー清掃とセットで考えてください。ピストンを押し込んで装着しますが、 汚れたまま押し込むと、確実にシールを痛めます。

手順はフロントキャリパーに準じます。

Vesrah Brake Pad Package

下がフロント用(VD-166JL)、上がリヤ用
(VD-163JL)。リヤのみステッカー付き。

HONDA CBR600F Brake Pad

パッド裏に、バックプレートをセットしたところ。
軽〜く面取りしているのが、見えるでしょうか?

HONDA CBR600F Rear Caliper

パッドピンを締めるには、絶対にトルクレンチは入らない...
フロントブレーキの整備で、締める感覚を養っておかない
と駄目ですね。

用意するもの

     
  • 当然、ブレーキパッド。今回はベスラ シンタードメタルパッドを用意。
    同社HPでは、誕生日の月の購入については標準価格の2割引。
  •  
  • 工具は、メガネ(12mm)、ヘックス(5mm)、バイスプライヤーとマイナスビット、くらいです。

作業手順

まず、パッドピンプラグを緩めます。マイナスドライバなのですが、マフラーが当たって入りません。 仕方ないので、管理人はバイスプライヤでマイナスビットを掴んで使っています。 その後、ヘックスレンチでパッドピンを緩めます。
ついで、後ろ側のキャリパーボルトを緩めます。結構固いので手をぶつけがち。 これが外れると、キャリパー後ろ側が持ち上げられます。パッドピンを抜き、パッドを抜き取ります。

キャリパーの清掃はフロントのときと同じです。ちょっと磨きにくいですが、がんばって綺麗にしました。 キャリパー前部のボルトも取って、完全にフリーにしておくのも良いかもしれません。 その際はホースバンドも外し、ブレーキホースにダメージを与えないように配慮が必要でしょう。

部品を清掃したら、古いパッドから金属製のリテーナと、白い鳴き止め(ひょっとすると断熱)プレートを外し、 新品パッドに組み付けます。新品パッドの面取りは、ディスクの回転方向を考慮し、パッドピン側を念入りに削ります。 管理人は貧乏性なので、あまり大胆には削りません.....。面取りなのだから、大きく削る必要は無いのでは?とも思います。

ブラケットにパッド前部をセットするリテーナがあるので、きちんとはめておきます(パッド装着作業時、よく外れます 泣)。 キャリパー後部を持ち上げ、パッドをセットし、パッドスプリングが外れないよう注意しながらキャリパーを下げます。 あとはキャリパーボルト、パッドピンを復元して終了です。

パッドピンにはシリコングリスを薄く(表面に膜を作るイメージで)塗布しました。また、今回パッドピンのねじ部に モリブデングリスを塗布してみました。外すときほぼ固着していたので、次回どうなっているか楽しみです。 → ねじ山が真っ白に錆びるのは防げました。多少効果あり。

取り付け終了後、ブレーキレバーを操作して当たりを出すのはフロントと同じです。
なお、シンタード(メタル)パッドの場合、新品は面出しが終了するまで、効きは大幅に落ちる感じがします。 止まることは止まるのですが、ヌル〜っとしていて、ギュッっと食い付く感じがありません。 しばらくは、かなり余裕を持って運転したほうが良さそう。

ブレーキは重要保安部品です。パッドやディスクに油をつけないように、しっかり管理して、試走の前にはきちんと組みあがったか、 必ず再確認しましょう。消耗部品とはいえ、自分で交換するとより愛着が湧きますね。


規定トルク

      
  • キャリパピンボルト(前)   2.8kgf-m
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  • キャリパボルト(後)      2.3kgf-m
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  • パッドピン            1.8kgf-m
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  • パッドピンプラグ        0.3kgf-m