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ブレーキ清掃

CBR600Fのブレーキ清掃です。

HONDA CBR600F Caliper

ブレーキキャリパーを洗います。
作業としては、写真の4本のボルトを
外すだけ。これは清掃後なので綺麗
な状態です。

キャリパーを丸洗いします。

用意するもの

  • 洗剤(中性洗剤で十分)
  • 対応するレンチ(5mmヘックス、8mm / 12mmソケット、トルクレンチ)
  • ブラシ(大小あると便利)
  • シリコングリスやケミカル類。
  • 消耗部品を、あらかじめ用意しておく
    (パッドピンがボロボロになっていること多し)。

紐があると、整備中、キャリパーを吊るしておけます。他に中性洗剤を水でうすく溶いたものを、 スプレー式ボトルに入れて使っています。洗いたいところだけに使えるので大変便利。

また、分解する前に、一度全体の汚れを洗い流した方が断然、楽です。 管理人はいつも、ホイールと共に洗ってしまいます。


まず、パッドピン(写真@A)を緩めます。ついでキャリパーマウントボルト(同BC)を外し、キャリパーのボルトの穴などに、 紐を通して適当なところにぶら下げます。これは重みでブレーキホースにダメージを与えないためです。 また、左右を連結するホースのクランプボルトも外します。 なお今回の作業のために、アンダーカウルを外す必要はありません。  

HONDA CBR600F Caliper before wash HONDA CBR600F Caliper after wash
汚れが堆積したキャリパー。
清掃後のキャリパー。本当はこんな色です。

キャリパーを車体から外したら、緩めておいたパッドピンを完全に抜きます。バックプレート,ブレーキパッドが脱落するので注意しましょう。 パッドを外したら、レバー操作は厳禁です。パッド交換のみのときは、車体に付けたまま、このプレートを外して入れ替えることも出来ます。

ですが、お勧めはキャリパーを丸洗いすることです。ブレーキの効きが全くといっていいほど違います。 あと、厚みのある新品パッドを装着する際、ピストンを押し戻しますが、清掃しないとピストン外周の汚れがシールを痛め、フルード漏れになります。

そこでパッドを外した後、キャリパーに洗剤をつけ、大きなブラシで全体を洗います。ピストン外周は歯ブラシでごしごしやります。 頑固な汚れは、金属磨きのピカールで取れます。この作業では、こうしたピストンを回せる工具が便利。 普段から手入れをしていれば、軽く拭き取るだけ済むはずです。

清掃後、ピストン外周にシリコングリスなどを薄く塗り、何度か作動させて馴染ませます。こうすると、正常に動くようになります。 管理人はメタルラバーを吹いて、ピストンを押します。効果絶大です。

パッドピンも忘れずに磨きます。右の写真のような惨状でしたが、部品の手配をしていなかったため、今回はこのまま組んでしまいます。 軽くヤスリでならした後、シリコングリスを薄く塗りました。あと、パッド裏面のピストンが当たる部分にも、鳴き止めグリスを薄く塗ります。 ステンレス製の社外パッドピンも、腐食しづらいので良いですね。結構、値が張りますが。

Caliper parts

パッドピンが死んでいます。半年ノー
メンテのため、この有様。バックプレート
の下向き矢印が見えるでしょうか?

How to Set Caliper Back Plate

バックプレートのセット。パッド鳴きを気に
しない人は、作動性を良くするため外して
いることもあるようです。

 

きれいになったら組み付けです。パッドを取り付け、バックプレート(矢印を上にして組む)を押えながらパッドピンを差し込みます。 サービスマニュアルには特に指示はありませんが、管理人は写真のように、下側から入れないと組み立てられないのですが.......。

トルクレンチを使用して車体にキャリパーマウントボルト(BC)で取り付けます。緩み防止のため、制動時に受ける力の方向に押えながら (取付ボルトの方へ押える)、規定トルク(3.1kgfm)で締め付けます。パッドピンも忘れずに本締め(1.8kgfm)。

取り付けが終了したら、ブレーキレバーを何度か操作して、当たりを出しておきましょう。最初は全く効かないので、そのまま走り出すと危険です。 今回は写真撮影などしながら作業したため2時間近くもかかってしまいましたが、作業的にはそんなに時間がかからず、簡単に出来て効果は絶大です。





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