作業手順
まず型紙作り。例によって現物合わせで大まかに外形を決め、この時点で購入する素材の大きさも確定。
今回はアクリサンデー 320×550×2mm アクリル板です。素材が三菱レイヨン製で、厚み1.5ミリ以下のものは常温で曲がりますが、
2ミリだとかなり頑丈です。傷をつけないように、保護紙を剥がさず曲げ加工しました。
ペットボトル素材と同じものは、熱湯を掛けると簡単に曲がりますが、アクリルは無理でした。結局、曲げる線の所を
合板で挟み込み、ロウソクで炙って曲げました(写真上)。それほど歪みも出ず、綺麗に出来ました。
合板を炙るくらいのつもりでやった方が、きちんと一直線に曲がります。
折り曲げ成型後、予め決めた形通りに線を引き、Pカッターで何回も線上をけがきます。本来、Pカッターはプラスチック版に
「直線の」溝を掘り、折り取るためのものですが、曲線もできました。但し気をつけないと、余計なところまで引っかいてしまう
ので、はじめに何回か軽く線をなぞって溝を掘り、刃先が安定したところで更に力を加える必要があります。電熱線工具があれば、
もっと能率よくできるはず。
問題は固定方法です。立派なステーを作ろうと思うとコストも掛かる上、いい加減なものでは脱落の危険もあります。
そこで今回使用したのが、デイトナのスクリーン(ブラストバリアー)用ステーセット。これで装着すれば、仮にこのスクリーンが
使用に耐えなくても、デイトナ製スクリーンを入れればOKという、非常に弱気な理由からです。ちなみにこのステーは「CB400SF/V-S(-98)他」用。
市販品用なので、さすがに頑丈です(写真中)。
車体側はヘッドライト固定ボルトで共締めし、スクリーン側の固定部分はストレス分散のため表(プラスネジ)側にプラスチック
ワッシャーを挟みました。また、見栄えを少しでも良くしようと、スクリーンのメーター前部に当る部分をスプレー塗装し仕上げました。
作業結果
気になる効果の方は、高速は走っていませんが、60km〜で風が少なく感じます。はじめヘルメットの風切り音が大きく聞こえましたが、肩の辺りに当る風がなくなった分、相対的にうるさく感じたようです。風が激しく当ってこないのでスピード感が少し無くなり、フルカウル車の感覚に近づきました。なので一般道でもそれなりに効果ありです。長距離走ると大分違うと思います。
このパーツは破損してしまったので、現在はデイトナ製品に変更しています(こちら)。
(最終更新:2008.12)