個人旅行者向け
タイの上手な旅の仕方の基礎知識

タイの実体験をエッセイ風、レポート風にまとめました

《SECOND EFFORTの活動》
お暇でしたらこちらもどうぞ

タイの日本人向け新聞「バンコク週報」に掲載しているエッセイを再構成しています。
店主のテレビ屋時代のエピソードを中心に書き綴っているエッセイです。今だから笑える失敗談や、今では信じられないテレビの制作現場のこと。
番組の立ち上げ秘話やタレントとの交流の話など、実際にあったことを一つづつ記憶を紐解きながら、店主の成長記録のように書いています。
不定期ですが、今も書き足していますから時々覗くようにしていただくと嬉しいです。


こちらは今の仕事のページです

会社案内ビデオや商品紹介ビデオ、社員の研修や教育のためのビデオを制作します。
映像プロモーションは企業のコンプライアンスの醸成に大きな効果をもたらします。
30年以上テレビの番組制作に携わってきた店主にお手伝いさせてください。長年培ったその経験を活かして、きっとご満足いただけるような作品をつくります。
その他、サークルの発表会や結婚披露パーティーの記録ビデオまで何でも承ります。
お気軽にお問合せ下さい。
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当HPはリンクフリーです。
ただしご連絡だけはくださいね。
タイに関心のある方どんどん情報交換して、タイフリークの輪を広げましょう!

お買い物
タイ人が乗る2億円の車?! バンコクで買い物…要注意!
OTOP展示即売会レポート ウィークエンドマーケットで掘り出し物探し
天国の微笑みに隠された地獄のボッタクリ! ウィークエンドマーケットに異変が?
タイ人が乗る2億円の車?! (2005/2/20)  
あるときビンテージカー好きの友人が聞いてきました。「タイなら古い車が走っているだろう」
私「30年以上前のカローラのSRくらいなら見たことある」
友人「タイで買ったら船便代を出しても元が取れるんじゃないかな」

物価が安いと思われているタイですが、車は別です。
日本でも大流行したHONDAのFitが、タイではHONDA Jazzという名前で売られていて、大ヒット中です。この車が64万バーツ、日本円にしておよそ180万円もします。カローラクラスでも250万円以上します。日本の大衆車でも200万バーツ、300万バーツなど平気でします。
なんで?
理由は税金が高いからだそうです。以前聞いたときには車両代金の300%が税金だとのことでした。
今もそうなのでしょうか―

店主が最初にタイに来た頃(15〜6年前)は日本ではもう見なくなったような車が、ぼろぼろになっても走っていたものでした。そういう車ですから、大通りの真ん中で故障して立ち往生、大渋滞を引き起こしていました。それが今はどれもピッカピカの車ばかり。最近ではエンコしている車など見ることは少なくなりました。
それどころか、ベンツ、BMW、VOLVOなどヨーロッパの高級車をよく見ます。つい先日、フェラーリとベントレーを続けて見かけました。両方とも日本で買っても4000万円くらいしますよね。タイでは貧富の差が激しさを増しているのですが、そんな車も走るようになったのですね。

でも、ちょっと見方を変えてみるともっとすごいことになります。
タイの物価は平均して日本の5分の一といわれています。ですからこれにあわせて換算すると、先ほどのフェラーリは日本では2億円の車に乗っているのと同じ価値になるわけです。
日本で2億円の車…想像できますか?
店主が知る限り、アメリカ大統領の公用車が約2億円と聞きました。日本ではベンツのリムジンSL1000というのがオーダーで8000万円と聞いたことがあります。これを2台買ってもお釣りが来るくらいのものです。
日本で2億円の車を作るとしたら…。プラチナのステアリングにシフトノブなどあたりまえ。エンジンだって純金仕上げかもしれません。それにマット仕上げのクロコダイルの本皮シート。エアバッグだって事故が起きたら窒息するほど膨らんでくる位の数が装備されているでしょうね。どうも貧乏人が考えることといったら、成金趣味的なこの程度のことです。でもタイではその位価値があるものに乗っているということです。
ですから、こちらで180万円の車だって、日本なら900万円に相当する価値のある車です。日本でも900万〜1000万円クラスの車は、バンコクでHONDA Jazzやカローラを見るほどは走っていませんよね。それが、月給7万〜10万円位の人(タイでは中流所得者です)が車を乗り回しているんです。何でこんなことができるのでしょう?店主の10年来の不可思議なことです。

その理由を滞在中の先輩に聞いたところ、「タイ人は見栄っ張りだから…」とのこと。彼の知り合いで、車を買うか家を買うかで悩んだ結果、車を買ったという人が珍しくはないそうです。
それと中古車の品質が日本並みによくなったことで、新車並みにきれいな車が増えたとのことでした。もちろんタイのことですから、中古車だといろいろな裏ルートもあるのかも知れません。そういうルートをうまく使って車を買っているのでしょう。

でも一般的にタイの中古車はファーストハンド(前に1人が乗っていた)の車で、4〜5年落ち、8万キロから10万キロは平気で走っています。彼らに言わせると、10万キロを過ぎたところから車はよくなるというのですが…。理解できますか?
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バンコクで買い物…要注意! (2005/5/20) 
「タイの製品は安いからいっぱい買っちゃう!」「このロ○oクスどう見ても本物でしょ!」
空港で帰国する人たちからこんな声をよく耳にします。

パッポンという歓楽街周辺ではコピー商品を扱うショップや露店が数え切れないほど出ています。ただ、ご注意下さい。安いと思って買っているもの、それはひょっとすると高い買い物をしているかもしれないのです!パッポン周辺の店で売っているブランド品はほぼ100%がニセモノ、コピー品です。またタイの工芸品(タイシルクや竹製品など)は粗悪なものが多く、支払った金額なりの価値のないものが多いのです。
このエリアでのお買い物では値切り交渉が必須です。高級ブランドの腕時計などは最初に相手が言ってくるのはだいたい10000バーツ。日本人旅行者が頑張っても、3〜4000バーツ、2500まで値切れれば上出来でしょう。でも、店主のタイ人パートナーにいわせると、1500バーツからうまくすれば1200バーツにもなるということです。
旅行者相手のエリアですから、それだけ最初は吹っかけてきているということです。それよりも、ブランドもののコピー品は、当然日本国内には持ち込み禁止ですから、違法行為です。ご注意下さい。

タイシルクのスカーフなども3〜500バーツ位で買うことができます。これらはバンコクの郊外にあるホリデーマーケットでは100バーツくらいから手に入る商品です。しかし、こういった商品は本来のタイシルクの持ち味である繊維一本一本の太さや腰がないもので、タイシルクの魅力を伝えているとは思えません。日本ではこれらの商品を2000円位で売っているところが多いようです。
せっかくバンコクまで来てお買い物を楽しむのですから、本当の本物、高品質のものを買って帰っていただきたいです。もちろん、パッポンなどで売っているものより数倍高いのですが、品質はその差以上に良いものです。

タイの買って安心ブランド、デパートをご紹介しておきましょう。
  • タイシルク
    Jim Thompson タイのNo1ブランドです
    ※スリウォン通りタニヤ近く

    Shinawatra  タイシルクを最初に製品化した老舗メーカーです
    ※サイアム駅前サイアムパラゴン内

  • ベンジャロン(食器)
    Royal Poecelain タイ最大の王室御用達の食器メーカーです
    ※プルンチット駅前King Duty Free 隣

    サイアムセラミックハンドメイド
    ※スクンビット ソイ10 アンバサダーホテル向かい


  • セラドン(食器)
    サイアムセラドン タイで一番のセラドン焼のメーカーです
    ※チェンマイ

  • 竹・藤製品
    Nalakarn  タイ王室御用達の栄誉にに輝くブランドです
    スクンビット タイムズスクエア内


  • デパート
    ゲイソンプラザ ※プルンチット駅前
    エンポリウム  ※プロンポーン駅前
    ナライパン   ※ゲイソンプラザ裏
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OTOP展示即売会レポート (2005/5/30)
5月28日、OTOPの展示即売会に行ってきました。
バンコク市内から車で約30分、ムアントンタニという街のIMPACTという会場で開催されています。IMPACTにはコンサート会場、コンベンションセンター、エキジビションホールなどが広い敷地の中に建てられています。この会場、その広さといい、立地条件といい、ちょうど幕張メッセのような感じです。この広大なエキジビション会場すべてを使って、タイ全土から2000以上のメーカーが自慢の商品を展示販売しているのです。
売っているのは、タイシルクはもちろんのこと、食器、木工品、食料品、酒類、お菓子、宝飾アクセサリー、バッグ、靴、日用雑貨にいたるまで、あらゆるジャンルの商品が並んでいます。今回は品評会というより展示即売会ですから、バーゲンセールの意味合いが強く、だからものすごい人が集まってきます。
いってみれば産地直送品を、現地のバーゲン価格で買えるわけですから、バンコク近郊に住む人にとっては普段の1/3くらいの値段で買えるわけです。買い物客が集まるのも当然といえば当然ですね。

会場内には500人くらいが座れる仮設のイベントステージも設えられていました。店主が行ったときはちびっ子のど自慢風のイベントをやっていました。みんなタイの民族衣装でオシャレしていて、とってもかわいくて微笑ましかたです。
そのほか、食事用のスペースも相当広く取ってあるのですが、それ以上に人が集まっているから、ちゃんと席に座れる人は一部だけ。ほとんどの人は壁沿いの通路やロビーの床に座り込んで食事をしていました。

ブースの間の通路は人があふれて大渋滞。お祭りの縁日を歩くよりズット混んでいます。なんといっても、他人はどうでも自分さえ良ければよい、と考えるタイ人たちですから、気に入った店では後ろにどんなに人が並んでいようが立ち止まってしまいます。そしてじっくり品物を見、品定めをしてから値切り交渉までしますから、いっそう混みあってしまうわけです。
一番人が集まっていたのは日用品の店が集まっているエリア。店主などとても入れないほど、生活必需品を買い込む人たちであふれていました。
その他目立ったのはお茶、ワインなどの出展が多かったこと。残念ながらどうしようもないようなものも多かったのはちょっと残念でした。
もちろんマットミーシルクはウボンタニを中心として、タイ東北部(イサーンと呼ばれています)の町や村から数多くの作品が出品されていました。品質は本当にすばらしいのですが、色目が地味なのがちょっと残念。もうちょっと目に付くような色目になったらいいのになーと思った店主でした。

当店でご紹介している天然繊維のバッグのメーカーも出店していて、たくさんのお客さんが集まってにぎわっていました。次々と寄せられる客とのやり取りも、もう怒鳴りあいのような大騒ぎ。オーナーの娘さんはもう大声出すのが染み付いてしまったようで、店主があいさつにいったとき、他の客に対するのと同様、大きな声を張り上げて答えてくれました。この店の商品はバンコクでも珍しいものなので、ちょっと大人の女性客たちの注目度は高かったようです。

OTOPにバンコク近郊の人たちが買い物来る理由は、品質の良い品を安く買えるからです。OTOPの品評会で認定されたメーカーは必ず認定証を飾ってありますから、こういう店で買えば安心というわけです。認定証は2つ星から5つ星まで分かれており、5つ星が最高ランクです。
ただ、さすがに5つ星の店は数が少なく、また商品も高いので、3つ星くらいの店が人気。何より安ければよいという人は、こうした認定証のない店(全体の60%くらいでしょうか)で買い物をしていました。

しかし、土曜日とはいえ近くに駅もなく、車でしかいけない会場によくこれだけの人が来るものだと感心し、この運動が着実に根付いているという感を強く持ちました
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ウィークエンドマーケットで掘り出し物探し (2006/5/10)
バンコクの郊外、ちょうどドンムアン国際空港と市内の中間辺りにチャトゥチャック公園という広い公園があります。この一角に毎週末に開かれるウィークエンドマーケットがあります。バンコク市内からだと、BTSという高架鉄道でモーチット駅(終着駅)、MRTという地下鉄ではチャトゥチャック駅を利用するのが便利です。駅に着いたら人の流れについてゆけばウィークエンドマーケットに着きます。
ここはべらぼうに広い敷地に、メチャクチャ小さい店がコレデモカ!と並んでいるため、迷子になる人もでるほど。市場全体をぐるっと周遊する広い道に面している店だけでも数百軒、いえ1000軒を超えるかも。全体では数万軒の店がぎっしりと詰まっています。当然、ここを見て歩くには半日以上スケジュールを費やすことを覚悟しないといけません。
扱っているものは、全て。
日用品や衣料から、おもちゃ、アクセサリー、インテリア、若い画家たちが作品を並べている画廊、ペットや軍の放出品、骨董を扱う店にいたるまで、ここにないものはないといわれるほどの品揃えです。価格も市内で買うより数段安いので、掘り出し物が見つかれば大ラッキーです。また、出店社はタイ中から集まってきますから、例えばチェンマイなど地方の特産品や工芸品などもここで手に入ります。

ただ、それを探すのがたいへん。マーケット全体は衣料エリアとかインテリアエリア、民芸品エリアなどブロック分けされているのですが、ただそれは目安というだけと思ったほうが良いでしょう。加えて、中の細い道に入ったらごった返す人の流れを掻き分けながら歩かなくてはなりません。
特に若い人たちを対象にした衣料とシューズのエリアでは歩くことさえママならない。例えば、ジーンズを売っている店が並ぶ周辺では狭い店にコレデモカと商品が並べられています。それを目当てにして押し寄せる若者たち。路地の広さは1mあるかないか程度ですから、歩行者の大渋滞があちこちに起こっています。これを掻き分けながら歩き、チョット脇の路地に逃げたりしているうちに、あれ?私は今どこにいるの???という状態になります。
一応メインの入り口ではこのマーケットのブロック分けマップなども配布しているのですが、あまり役には立たないようです。道に迷ったら、シンボルとなっている時計台下へ行け!がタイ人たちの合言葉になっているとか。そこからまた位置関係を確認して行動に移るのだそうです。ただ今やこの時計台も周辺に露店が増えすぎてわかりにくくなり、初めての人だと辿り着けないのではないかと思ってしまいます。
こういう広大なマーケットに漣日(といっても金土日曜日だけ営業)数万人が押し寄せて目指す商品を買ってゆくわけです。もちろん観光客も、また店主のようなネットショップを運営している人たちの姿も数多く見かけます。

はっきりいって、売っているものは90%はコピーものや粗悪な商品ですから注意が必要です。
先日店主の前を歩いていた日本人の若者たち。リーバイスのジーンズ501シリーズのプレミアものなのでしょうか、ある店にたくさん並んでいるのに歓喜の声をあげていました。なぜタイにそんなプレミア物が並んでいるか…理由は分かりますよね。

ただ、ここを歩いていると掘り出し物にめぐり合うこともちょくちょくあります。当店でご好評いただいているウォーターヒヤシンスのスリッパもここで見つけたものです。この広いチャトゥチャックのウィークエンドマーケットでも、作って販売しているのはここだけ。本当はバッグをメインに作っているメーカーなのですが、このバッグははっきり言ってセンスが悪くて全く興味はわかなかったのです。でも、このスリッパだけは店主の目を惹きました。素朴さというか、手作りのあたたかみ、タイの伝統文化が感じられる商品だと自負しています。

なんだか、ウィークエンドマーケット同様ゴチャゴチャした文章になってしまいました。本当なら、このブロックにはこんな良い店があるといった穴場情報をお届けしたかったのですが、残念です。またいつか、ウィークエンドマーケットについて細かい情報をご紹介したいと思っています。
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天国の微笑みに隠された地獄のボッタクリ! (2006/7/10)
ちょっと前に「タイからイメージする物事は?」というアンケートを実施いたしました。その中で「微笑みの国」など『微笑み』を上げてくださった方もたくさんいらっしゃいました。そう、タイ女性の笑顔は天国の微笑みといわれ、タイの政府観光局などもこのキャッチフレーズを前面に出してPRしています。
ところが、この神秘的な微笑みに隠された罠にはまって法外なお金を取られ泣き寝入りして帰る日本人観光者、いえそればかりか投資家も数多くいます。今回はその辺のおもしろくてちょっとかわいそうなエピソードをご紹介しましょう。

〈ポッキリ料金はタイでも要注意〉
ソイジープン(日本人通り)といわれ、数えないほどのカラオケクラブが軒を連ねるタニヤ周辺。それぞれのお店には最低でも20名、多いところだと70名以上の若くて美しい女性たちが、さながら天使のような微笑で日本人客を勧誘しています。
観光客は言うに及ばず、ビジネスマンも多く見かけるのですが、店の実情は相当厳しいらしく、ここ数年は客足が減少の一途だとか。確かに、10年ほど前に比べると、歩いている日本人の数はだいぶ減っているように思えます。
そこで各店ともディスカウント価格で客を集めようとします。「2時間飲み放題!セットメニューで女の子も付いて1人1,000バーツ!!」などというものから始まって、最近は600バーツなんていうところも増えてきているようです。こうしたカラオケクラブの情報と広告を専門に掲載している情報誌にはこうしたディスカウント企画の記事が並んでいます。ところが、実際にこんな価格でやっていけるわけがありません。

確かに、店の女性に何も飲ませず、カラオケも歌わずというのでしたらほぼこの価格でOKなのですが、実際は店のチーママといわれる女性も席につき(立ったり座ったり忙しくしていますが)、ドリンク(気の抜けたコーラをぐい飲みのような小さいグラスで出てきます)を気持ちよく何杯も飲みます。もちろん、頼む時にはあの天使の微笑とともに「頼んでもいい?」と聞いてきて、お客もOKしたのですからいたし方ありません。
でも実はこれが一杯だいたい100バーツ。
そして、カラオケクラブですからカラオケを勧めてきます。大型スクリーンにステージ付きで気持ちよく歌ったり、指名した女性とダンスを楽しんだりと楽しい時間が過ぎて、会計になるとその価格にビックリ。
カラオケ使用料、音響設備使用料、音響操作者費用、照明費などが気持ちよくプラスされて最初の1人1,000バーツはどこへやら…(涙)。店主の友人が行った時の話によると、2人で行ってセット料金が2,000バーツ+女性たちのドリンク代1,000バーツ+カラオケに関する費用2,500バーツ+追加のフルーツ+サービス料+間接税など6,000バーツ以上も請求されたとか。文句を言っても聞いてもらえず、店を出るときに投げかけられた天使たちの微笑みが恨めしく見えたとか…。

〈タイ人にだまされ、加えて日本人のしたたかさを思い知らされました〉
これからは店主の悲しいお話。
2年ほど前、タイと日本で半々の生活をするようになってから、パインハーストというゴルフコースの会員になりました。タイでは別にメンバーでなくても、大体どこのコースでもプレーは可能なのですが、メンバー同伴で行くときと(ゲストと呼ばれます)、ビジターのみで行くときでは料金が違います。当然、ゲストフィーの方が安いわけで、ゴルフ好きの友人のためにも、また何か仕事にも役立つのではないかと会員権を買ったわけです。
買ったのは会員権譲渡の会社からではなく、ゴルフコースから直接買ったのだし、またそのコースのそこそこ偉い地位にいる人間が窓口になったので、まさかだまされるとは思ってもいませんでした。

だまされたことが判明したのは、この会員権を譲渡しようということになってからです。友人も年間にそれほど何度も来るわけではなく、またゲストフィーで安くプレーできるようにしてもあまり感謝もされなくなったから売ろうと決断したのです。
人づてに、買いたいというタイで仕事をしている日本人が見つかり、そのコースの会員権譲渡の担当者と手続きをしようということになりました。そこで店主の会員権は終身会員ではなく15年の限定会員だということが判明したのです。買うときには終身会員を条件にして購入したのですが、これが真っ赤な嘘だったわけです。
加えて、15年会員の価格に比べて相当高い価格で購入させられていたことも判明しました。結局この最初に窓口になった男は通常価格より高く店主に売って、その差額を懐に収めていたということが判明したのです。
この交渉をしている時、ちょうど店主が購入するときに窓口になった男が通りかかり、その内容をただしたところ、彼は大慌てで声を荒げて自分の非を認めようとしません。結局、言った言わないの状態になり、店主は泣き寝入りせざるを得なくなってしまいました。
会員権譲渡の担当者によると(この人は信じられる女性だそうです)、終身会員権というのはコースがオープンした時に発行したもののみしかないということ。また、今は終身会員権を持っている人はごくわずかで、そのため会員権の譲渡費用も50万バーツ位しているということ(店主が買ったのは30万バーツ弱でした)。そして、2度目の譲渡からは店主が持っているのと同じ15年会員権になってしまうということでした。

表題の日本人のしたたかさを思い知らされたのはここからです。彼は、終身会員権でなければいらないと言い出したのです。つまり、一般に50万バーツの価値のあるものを店主のいう25万バーツで買えるのなら買うが、15年会員権では20万バーツに値下げしても買わないというのです。15年会員権は店主が持っていた期間も含めて15年後には(実際には今年から12年後)18万バーツがコースから償還されるというのが保証されても、いらないというのです。
確かに、譲渡の話を持ちかけたときと状況は違っているとは言うものの、彼の態度の豹変ぶりにも驚きました。つまり、彼は終身会員の数が少ないことも、その市場価値も知っていた上で、店主の話に乗ってきたということです。
う〜ん、やはりこの位したたかでないと外国では生活してゆけないということなのか…と納得するしかない、良い(苦い)勉強をさせてもらいました。
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ウィークエンドマーケットに異変が? (2007/9/10)
バンコクの中心部から高架鉄道か地下鉄で約20分。広大なチャトゥチャック公園が広がります。この公園がどの位広いかというと、以前近くに鉄道省が経営していたゴルフ場があったのですが、それを閉鎖して公園に組み入れたので、従来のほぼ2倍の広さになったといいます。つまり、ゴルフコースが2つ分くらいの広さといういうわけです。都心から約20分のところにあるだだっ広い公園。この西の端っこの方にチャトゥチャックのウィークエンドマーケットがあります。
この敷地も日本では考えられないほど広大な敷地を持っています。正確には分かりませんが多分東京の日比谷公園以上に広いと思います。その中に1区画6畳間くらいの店がびっしりつまっているのですから、出店数だって膨大な数にのぼります。
だから、ただ見て歩くだけでもたいへんです。全部の店を見てまわろうなんて考えない方がよい。一日では絶対無理です。
ここでは全てのものが揃うといわれており、それこそ食品から衣類、インテリア、雑貨、ペットにいたるまでとても安く買うことができます。マーケット内は、販売しているもののジャンルによってだいたいはブロック分けされて入るのですが、あまり当てにはなりません。ここで売られているものの多くは品質は決して良いものとはいえず、贋物、コピー品など粗悪なものも数多く売られています。

ただ、極々稀に掘り出し物や優れ物もあって、当店でもご紹介している香辛料の手作り時計や、サー紙とオーキッドの壁掛け、ウォーターヒヤシンスのスリッパなどがその一例です。でも、数万件ともいわれる中で10件程度ですから、こうしたオリジナリティーを持った店を見つけられるたのは運がよかったとしかいえません。
また、バンコクから遠く離れた地方から、独自の商品を持って毎週やってくる店の中には素朴だけれどおもしろいというものを売っているところもあります。そんな店を見つけたときはちょっとした達成感を味わってしまいます。
この市場の魅力は、一般的なマーケットの価格と比べて安いこと。品数が豊富で価格が安ければ人が集まるのも当然です。
多分同業の方なのでしょう。大きなビニール袋を提げた日本人の姿も良く見かけます。どんなものを仕入れたのかちょっと心配になるときもありますが、まあ大きなお世話なのだろうと声をかけるのは控えています。

このバンコクとその周辺に住む人々にとって欠かせないウィークエンドマーケットなのですが、最近異変が起きているというのです。
友人のタイ人がいうには、ウィークエンドマーケットで売っているものの価格が高くなったというのです。物によってはマカサンなどバンコクの中心部の方が安いものもあるといいます。バンコクの中心地の市場の方が安くなっているというのは、従来なら信じられないことです。

なぜでしょうか。
友人によると、どうも日本では信じられない事情があるようなのです。

ウィークエンドマーケットは、国が認可する公設の市場です。だから、元々の場所代はとても安いのだそうです。
ところが、最初に権利をとった者が別の人にその権利を貸す。そして、その人がまた次の人に貸す。 このように、また貸しを繰り返していくうちに、権利料が最初からは考えられないほど高額になってしまったところがたくさんあるのだというのです。
確かに、先週は営業していた店が今週は別の店になっているなんて言うのは日常的に経験します。本当なら、出店をやめるのであれば、その権利は国に返さなければならないのですが、そんなことをするタイ人は極わずかだということです。
それぞれが次の人に貸す時にマージンを取るのですから高額なってゆくのは当たり前。新たに借りた方は高騰した権利料を価格に転嫁するために価格が上がっているらしいのです。そしてどこかが値上げするとそれに値段をあわせるように、他の店も値上げをするらしいのです。
毎週、タイ人ばかりでなく、世界中から数万人とも十万人単位いう人たちが集まるのですから、販売業にとっては魅力的な場所です。まして外国人は値切りが下手ですから、彼等にとって利幅も大きいわけです。権利料が高くても、また場所が多少悪くても、ここに出店したいと思っている人は後をきらないということです。

日本だったら、こんなこと絶対に考えられませんね。でも、こうした厳密に言うと違法行為というのが大々的にまかり通るのが、タイという国の一面でもあるわけです。
ウィークエンドマーケットの商品がこれ以上高額になって、閑古鳥が鳴くようになってしまったらどうしようと、最近ちょっと心配になっている店主です。
有限会社 SECOND EFFORT
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