開花のポイント - 日照時間は充分か? -


  サボテンは「太陽の子」とも呼ばれ、栽培のポイント、-良く日に当てる- でも記載しましたが、日光にどれだけ良く当てたかで生育の善し悪しが決まります。「花を咲かせるポイント」で述べましたように、一度蕾が付いた場所には二度と蕾は付きませんので、どれだけ順調に生育したかはそのまま、花の咲く/咲かない、或いは、蕾の数に影響します。

  日照時間はある程度は工夫で確保することが出来ますが、住んでいる場所、地形、周辺の建物の形状などで如何ともし難いところがあります。よく「園芸書どおりに栽培しているのに花が咲かない」という疑問の多くは日照時間が確保できていないことに依ることが多いようです。
  このことより、花を咲かせることが目的ならば、ご自身の栽培環境に応じた、つまり、日照時間が各季節毎にどれだけ得られるかを考慮し、その時間でも開花する種類のサボテンをお求めになることをお勧めします。
  逆に言えば、冬場にあまり晴天の日がない地方にお住まいの方や、栽培設備が建物の陰になってしまう方には、例えば河内丸のような冬場に充分(6時間程度)な日照が得られなければ蕾を付けない種類のサボテンは開花が難しいということですのでお含み置き下されば幸いです。

  以下に日照時間と花付きの関連を纏めてみました。

兵庫県南部の気候を基準にしておりますことをお含み置き下さい。

1.あまり影響を受けないもの
夏場は半日程度の日照が確保できれば、冬場あまり日照が得られなくても花を付けるもの。
大統領大虹竜王丸雪晃
2.冬場窓辺越し程度の日照で良いもの
夏場は半日程度の日照が確保でき、冬場に屋内の良く日の当たる窓辺に取り込んでも花を付けるもの。
美花角大仏殿緋花玉翠晃冠紅小町月影丸猩々丸宝山
3.冬場も充分な日照が必要なもの
夏、冬とも充分な(少なくとも半日以上の)日照が確保しなければ蕾を付けないもの。
宇宙殿青王丸河内丸満月月宮殿
その他のサボテンについて
  上記のものは栽培設備の変化や栽培方法の変更等で分かったもので、 上記以外のサボテンにつきましては、残念ながら良く分かりません。m(__)m
  ただ、現在、基本的にすべての株を上記3.に準じて栽培しており、ごく1部を除いて開花を見ております。ですから、もしお手持ちの株で上記3.に準じて栽培されているにも関わらず花が咲かない、という場合は何か別の原因があると思われます。「花を咲かせるポイント」に記載の他の項目についてもご検討下さい。


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