月宮殿開花記念!?

花を咲かせるポイント

  サボテンに限らず、綺麗な花を咲かせることは園芸最大の楽しみと言って良いかと思います。すべてのサボテンは必ず花を咲かせ、一度花を咲かせると毎年花を咲かせます。ですから、もし花を咲かせた翌年に花を付けなかったら、それはその1年、栽培に何らかの不具合があったことを意味します。
  冒頭のページで「2、3のコツを知っていれば」と述べましたが、実際にコツとはどのようなものなのか、どのようなコツが必要なのか、を述べようと思います。

  ただ問題は、「コツを知っていて」もそのとおりに実施できるか?です。例えば、「夏場は充分に日光を当てて下さい。暑さを嫌いますので出来るだけ涼しく、出来れば25℃程度で過ごさせて下さい。」とあっても、実際このとおりに実施するのは通常の家庭ではまず不可能です(ガラス張りで天井の高い温室を造って中をギンギンに冷房することが出来れば別ですが)。このあたりを勘案してお読み下されば幸いです。

※ 我が家にあるサボテンの開花時期をまとめてにしてみました。ご参考になれば幸いです。

よく日光に当てる(特に冬場)
季節のメリハリをつける(休眠期を与える、水やりを控える)
開花年齢に達している

  その他の条件の条件としては、この1年元気に生育した、というのがありますが、これはサボテンに限らず当然でしょう。これらの条件を満たせば必ず花が咲く、ということではありませんが、これによりかなり多くのサボテンが花を咲かせることは確かです。詳細については各項目の をクリックして下さい。

サボテンによる蕾の付け方の違い
  容易に花を咲かせられるかどうかは蕾の付け方によっても大きく異なります。大別すると次の3とおりになります(その他特殊なものとしてメロカクタス属のようにトルコ帽のような花座を付けるもあります)。いずれの場合も一度蕾が付いた場所には二度と蕾は付きませんのでこのためにも新しい刺を沢山出しておく(つまり元気に育っている)必要がある訳です。
新たに出てきた刺の付け根(アレオーレ)に蕾が付くタイプ
このタイプには2種類あります。
BALL生育開始後に刺と共に蕾を付けるタイプ
必ず一緒に蕾が付くのが特徴です。ですから、丈夫に育ってさえいれば必ず花を咲かせることができますので初心者にもお勧めのタイプです。
 《例》大統領竜王丸、等
BALL生育開始時に刺と共に蕾を付けるタイプ
春、休眠から覚め、成長を開始したときに蕾を付けるタイプで多くはこちらのタイプです。休眠後に蕾を付けるわけですから、年1回しか花を付けないことになりますが、ものによっては夏休眠を与えると秋口に蕾を付けるものがあります。ただ、必ず蕾を付けるというわけではありませんのでそれなりの管理が必要になります。
 《例》銀翁玉錦繍玉青王丸、等
以前からあるアレオーレに蕾が付くタイプ
一番多いタイプで、春休眠から覚めて生育を開始したときに蕾をつけます。多くの花を咲かせるものが多いのが特徴です。
 《例》宝山青花蝦緋花玉、等
疣と疣の間(腋)に蕾が付くタイプ
疣のあるサボテンの多くがこのタイプです。首飾りのように環状に蕾をつけるもの、疣と疣の間に多くの綿毛を付け、そこから蕾を出すもの、花の咲かせ易いもの、なかなか咲かせられないもの、花数の多いもの、少ないものなど、色々なタイプがあるのが特徴です。
 《例》豊明丸月宮殿麗光殿、 等


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