レポート ザ・ケーススタディ


【マウススティック2】

「レポート ザ・ケーススタディー」

■生活スタイルその2 乗車編(2)「第三段階」

「Ⅶ.マウス・スティック2」車椅子にて

はじめに

高位頸損者のコミニケーション手段として、まず、第一に、電話があげられるが、ここ最近の動向として、パソコンないしワープロ通信も、障害者の新しいコミニケーション手段として、注目を集めている。


このパソコン通信は、新しいメディアで、時間と場所を越えて、自らが、手作り的に参加しえる今までにないタイプのものである。

そして、更に、障害者にとっては、最初からハンデなく、参加できる特殊なメディアであり、この新しくも特殊なメディアが、今後、どのように成熟、あるいは変貌していくのか、それを自らが、直に、体験できることに大きな意味がある。


〔パソコン通信〕

パソコン通信のネットには、有料・無料のものがある。

各メンバーは、それぞれ、任意、フリーな時に、ホスト局に電話をかけて、アクセスする。

その機能は、メニュー形式で表示され、主に、それの頭文字を取って、コマンドして、その体系の細目に入って行く。

コマンド体系は、各ネットにより、その形態も各々の呼び方も異なるが、極く一般的な機能には以下のようなものがある。


1)公開電子ボード

駅の伝言板のようなもので、そこに立ち寄れ(アクセスすれ)ば、他のメンバーの書き込みを読むことも、自ら書き込むこともできる。

GUESTの書き込みは、制限されることもある。


2)電子会議

SIG入手「可能」な同人誌のようなもの。

何らかの、専門的な内容を、グループでコミニケーションしている。

書き込みを制限するのが、普通。


CUG入手「不可能」な同人誌のようなもの。 

何らかの、専門的な内容を、グループでコミニケーションしてる。

非公開。制限は、「書き込み」の他、「読み出しも」も制限。


3)電子メール

手紙のようなもの。

個人に向けにメイルを送ることができ、

また、自分宛のメイルも読むことができる。

メイル到着は、ホスト・メッセージにより、知らせる。


4)データ・ベース

登録データの検索機能

最近では、様々なものがある。


5)ライブラリ

市販のソフトではなく、個人レベルで作成され、

一般に提供された(PDS)ソフトのプログラムを、

UPすることも、DOWNすることもできる。



第三章 ワープロ通信

最近のワープロは、通信機能も兼ね備えて、パソコン通信的なことができる。構成は、電話回線とモデム(EPSON・SR-120S)をモジュラ・ジャックでつなぎ、これを、本機の後部オプション・ユニットに、RS232ケーブルで接続している。

通信ソフトは、本機専用のソフトを使っている。やはり、片手操作ができるようになっているのがいい。ここでは、通信に至るまでの操作手順を分けて述べる。


〔通信ソフト起動〕

〔オートログイン〕

ダイヤリング、最初に、パソコン通信のホスト局に電話をかける動作から、接続(コネクト)まで。

チェッキング、接後に、ホストがこちらを確認する動作。

〔オン・ライン〕最後に、ホストとのやり取り。

【① 通信ソフト起動】

通信ソフトは、本機専用の通信プログラム。フロッピー交換専用のマウス・スティックで、通信ソフトをデッキに装着すると、

デッキは、「コッ、コッ、・・・。」とプログラムを読み込み、

画面は、<10、9、8・・・。>とカウント・ダウン。


カウント、<0>


「フィーン。」デッキのドライブする音。


[画面1-1]
EPSON
Word Bank-G
の通信プログラムへ
よ・う            

「フィーン」


何やら、文字が、1つづつ現れる。


「フィーン」


[画面1-2]
EPSON
Word Bank- G
の通信プログラムへ
よ・う・こ・そ!

「フィーン」と、通信プログラムが、歓迎する。


でこそ、プログラムを読み込んでいる間に、電動車椅子のポジションをキーボードを打つポジションに変えてしまうが、はじめてプログラムを立ち上げた時には、まるでファースト・キッスの様に、「ドキ、ドキ」とした事を、今でも覚えている。


プログラムの読み込みが終わると、ビズィー・ランプは消える。


〔画面1-3〕では、暗唱コードを聞いてくる。


[画面1-3]
暗唱コードを入力してください。
暗唱コード:■

注)■は、カーソル・キー


レギュラ・スティックをくわえ、自分で決めた暗唱コードを打ち込む。暗証番号は、10桁以内の任意の英数キー。予め、メイン・メニュー『7環境』のサブ・メニュー『2環境設定』で、指定しておく。


〔画面1-4〕暗唱コード入力


[画面1-4]
暗唱コードを入力してください。
暗唱コード:*■

キーボード上二段にある数字キーを叩く。

画面には、英数キー1つに対して、「*」が表示される。

暗唱コードが正しければ、画面は、ネットワークのメニュー・リストの画面に切り替わる。


仮に、暗唱コードを間違えると、画面に、ウィンドウが開いて、

<暗証番号を忘れましたか?はい(実行)いいえ(取消)>

と聞いてくる。


この時、〔取消〕キーで、「いいえ」と答えれば、画面はもう1度暗唱コードの入力を受け付ける。〔実行〕キーで「はい」を答えれば、この通信フロッピーにある各ホスト局のすべてのパラメーターは消滅する。機密保護のためということだ。


〔画面1-5〕は、ネットワークのメニュー・リストである。一部を示す。


[画面1-5]
0.THE BOARD
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
A.
B.
C.
D.
E.
F.
G.
H.
I.
J.
K.
L.
M.
N.
O.[トーコロBBS 1200]
P.トーコロBBS GUEST
Q.
R.
S.
T.
U.
V.
W.
X.
Y.
Z.TWICS

「これが、パソコン通信のホスト局のメニューね。」


画面には、縦12、横3つ。合計36のネット名が綺麗に並んでいる。各ネットワーク名には、ポジション・ナンバーが、左の上から順に、0から9の1ケタの数字とAからZのアルファベッドが、順に、ふられている。


「で、今1番右上の「O.トーコロBBS 1200」が反転しているでしょ。この状態で、キーボードのファンクション・キー[1]を押すと、自動発信がかかるの。

「これ、全部、パソコン通信ネットなの?」

「そう。カーソールで自由に動かせるんだ。いい?見てて...」


カーソール・キーの「↓」を押すと、画面の反転が1つ下にずれる。今度は、

ゲスト用にパラメータを入れた「トーコロBBS GUEST」である。


「ネッ。」

「うん...。」

「で、今、メイン・メニュー『6通信』が反転してるでしょう。」

「うん。」

「で、サブ・メニュー『1自動発信』をかけると、自動的に向こうのパソコンに

つなげて、こちらとやりとりができるまで、やってくれるの。」

「...。」

「他にも、メニューの選択、選択でやる『2手動発信』でやる方法と、キーボードからモデムに直接、ATコマンドを使って、電話をかける方法があるけど、自動発信が1番楽。何も、難しい方法でやるこタァない。」


「ATコマンドって?」

「俺もよくわからん。何でも、アメリカの、どっかの、モデムのメーカーが

作ったんだと思うけど、モデムを操作するコマンドの前に、必ず、ATって

いれるからATコマンドって言うらしい。」

「だからコマンドって?」

「指令って、言えばいいかな。電話をかけろっていうコマンドとか、モデムの

スピーカー音量とか、オン・フック、受話器を上げた状態ね。他にも、色々モデムの設定とかできるんだけど、3つ4つの単純アルファベットで、できるんだ。」

「...。」

「例えば、Dコマンドって言うのがあるんだけど、これは電話をかけるコマンドで、キーボードから、〔ATD〕って入れてから、相手の電話番号、例えば

〔205-9315〕とか入れて、〔実行〕キーを入れてやると、電話がかかるの。」

「...。」

「最も、コマンドで電話をかけるなんて、あんまりやらない。ほとんど、自動発信でやっちゃう手動発信でやることもあるけど、1度、通信した後に、ターミナル・モードになったままになっている時だけだね。」

「...。」

「他にも、ATコマンドとは違う意味の、実際に、ホストに入ってからの、コマンドが有るんだけど。まっ、あんましグチャ、グチャいわんでも、やってみればわかるよ。トーコロBBSにGUESTのまま、入ってみよう。」


メイン・メニューは、『6通信』になっている。このまま、ファンクション・キーを押すと、サブ・メニュー『1自動発信』がかかる。オートログインである。


【②オートログイン ⅰ.ダイヤリング】

キーボード最上段のファンクション・キー[1]を押すと、画面が切り替わる。

[画面2-1]は、オートログインの動作表示。


[画面2-1]
ネットワーク名:トーコロBBS GUEST
電話番号   :205-9315
使用モデム  :SR-120S

〈ATコマンド処理中です〉

「これから、電話をかけるとこね。画面、見てて。動作が、メッセージで表示されるから。」


モデムは、環境設定を確認するかのように、ランプが「チカ、チカ」をはじめる。


【③モデム】

モデムの位置は、ワープロの左下。その下にはカラーボックス、上にはミニ・コンポがある。


後部に、RS232ケーブルの接続口と、電話回線をつなぐ〔LINE〕と、電話器も接続できる〔PHONE〕の、モジュラ口が2つある。

室内配線は、直ぐソバの壁際である。

サイズは、縦16cm、横4cm、奥域25cm。


見ると、正面には、ランプが8つ。〔POWER〕ボタンの左横に、メイン・ランプと、その下に動作を表示するランプが7つである。

更に、その下には、ボリュウムとスピーカー、〔START/STOP〕ボタンがある。


電源は、緑のランプが、常時ON。特大マウス・スティックを使って、プッシュON、OFFができなくもないが、毎度、ワープロを打つポジションから、わざわざテレビ近くに行って、戻ってくるのも面倒だからである。

他に、動作ランプ3番目の〔ER〕と、6番目の〔HS〕が、やはり緑でついている。


「チカ、チカ」しているのは、7番目の〔SD〕と8番目の〔RD〕。この間、一度だけ、5番目の〔AA〕が点滅する。


ATコマンドの処理が終わると、「ペキン。」と、モデムのスピーカーがはじけたような音を出す。オン・フックである。

モデムは、「TK,TK。TK,TK,.....。」とダイアル発信をし、音に合わせて、2番mwのオレンジのランプ、〔OH〕が点滅をする。


注)このモデム、通信における「環境設定」、例えば、使用回線が、ダイアルかプッシュホンかなどの選択もキーボードからできるようになっている。

  合わせて、画面の表示がかわる。


〔画面2-2〕
ネットワーク名:トーコロBBS GUEST
電話番号   :205-9315
使用モデム  :SR-120S

〈ダイアル中です。〉

「RRRRRR!」相手に電話がかかる。

モデムは、ダイヤリングを終えると、[OH]は点滅から点灯にかわり、画面の表示が、再度、代わる。

「今、電話かけてるとこね。」


[画面2-3]
ネットワーク名:トーコロBBS GUEST
電話番号   :205-9315
使用モデム  :SR-120S

〈キャリア待ち中です〉

「RRRRRR!」呼び出し音が、2つ鳴って、

「ツ、コッ。」と相手のモデムもオン・フック。


「ツーッ、ピーっ。」こちらのモデムが、1200bpsで、キャリアを送信。

3番目の、やはりオレンジのランプ〔CD〕が点灯する。

この間のイメージは、「コンタクト請求」、「了解」という感じ。


[画面2-4]の表示は、一瞬、コネクトした事を伝え、


[画面2-4]
ネットワーク名:トーコロBBS GUEST
電話番号   :205-9315
使用モデム  :SR-120S

〈12000bpsで接続しました。〉

その後、通信画面に成る。

ここまでの手順、つまり、相手のパソコンに電話をかけるまでには、すべてこちら側のモデムや通信ソフトのプログラムに沿った操作である。


以後は、ホスト局のプログラムに合わせた操作になる。


[通信画面3-1] カーソール・キーが、テンポよく走る。


[画面3-1]
ハーイ!ミナサン コンニチハ コチラ ハ トーコロ BBS センターデス。
(マダ ID ヲ モッテイナイ カタ ノ ゲストID ハ GUEST デス。)■

注)画面の終わりをカーソール[■]で表す。


「つながった。モデム同士が手をつないで、ファスト・メッセージを送ってきてるとこね。」

「...、わかんない。」

「糸電話みたいなもん、だと思えばいいかな。」

「あぁ、...。」


【②オートログイン ⅱ.チェッキング】

[通信画面3-2]
ハーイ ミナサン コンニチハ コチラ ハ トーコロ BBS センターです。
(マダ ID ヲモッテイナイ カタ ノ ゲストID ハ GUEST デス。)
アナタ ノ ID ヲ 二ュウリョク シテ クダサイ。...[ ]■

ホストは、IDを聞いている。

画面下のガイド・スペースのメッセージは、〈IDコードを送出〉

こちらは、通信パラメーターのIDコードの項目に、予め、「GUEST」と入力してある。画面には表示はされていないが、IDが送出されている。


ホストが、こちらのIDナンバーを認識すると、

次に、


[通信画面3-3]
ハーイ ミナサン コンニチハ コチラ は トーコロ BBS センターデス。
(マダ ID ヲ モッテイナイ カタ ノ ゲストIDハ GUEST デス。)
アナタノ IDヲ ニュウリョク シテクダサイ 。...〉
シフトJIS ターミナル デスカ(YES)?■

と、漢字コードがシフトJISであるか聞いてくる。

ガイドは、〈パスワード1送出〉


パラメーターには、「Y」が入っている。

ポストが確認。

<ターミナル・モードになります。>と表示し、ガイドは消える。


チェッキングが終わると、以下のホスト局のオープニング・メッセージが送られてくる。


[通信画面4-1]
*――――――――――――――――――――――――――――――――――――*
* トーコロBBS  (実験局)                       *
* 回線数  ―――>3 (代表03-205-9315)              *
* 運用時間 ―――>24時間稼動テスト中                  *
*          (水曜日9:00-17:00はメンテナンスの為お休みです) *
*――――――――――――――――――――――――――――――――――――*
はじめてアクセスされた方は、情報の広場6.フレッシュさんコーナーを御覧下さい。
LOGIN TIME 89/05/31 19:05:48
アクセスタイムは 10分です。 3分前になったらお知らせします。
コマンドがわからない場合は、RETURNキーでHELPメッセージ表示。
*HELPメッセージで[ ]内は省略可能、( )内は1つ選択です。
[ ]内のログイン名で良ければそのままRETURNキーを押して下さい。
ログイン名(8文字、[ ])は?■

「今、早かったけど、IDとか、送出したのわかった?」

「個人の登録ナンバーとか、いるんでしょ。」

「うん。今は、Guestで入ったから、GuestIDと漢字のコードがあって、シフトJISの「Yes」、「No」を答えんだけど、本来ならIDとパスワードを入力してやるんだ。」

「IDとパスワードは、どう違うの?」

「IDは、ホスト側から発行してもらうの。まぁ、通し番号だな。ここの場合は、英数半角の[TOC]に[0063]とかの4ケタの数字で構成されていて、パスワードは、個人で勝手に決めるんだ。銀行口座に例えれば、通帳番号にあたるのがID、キャッシュ・カードの暗唱番号にあたるのが、パスワードだと思えばいいかな。」

「他のとこと、同じでもいいの?」

「そりゃ、好き好きだと思うけど、ホストによっては指定ケタ数が違うかもね。」

「で、ね。こういったIDとかパスワードをパラメーターに入れておいて、自動発信をかけると、ここまで勝手にやってくれるの。」

「パラメータって?」

「ようわからん。でも、通信に必要なデータ、例えば電話番号とか、通信速度、IDやパスワードを入れておくのがあるんだ。見せるよ。」


メイン・メニューの『7.ログ』を押して、サブ・メニューの『5.パラメータ』を押すと、画面は、そのリスト「P.」の通信パラメータが開く。


[パラメータ画面] 注)挿入ウインドウにて、カーソル・キーはなし。
通信パラメータ設定
ネットワーク名
電話番号
接続直後の送信コード
ログインID用プロンプト
ログインID
パスワード1用プロンプト
パスワード1
パスワード2用プロンプト
パスワード2
拡張ATコマンド
文書送信の行間指定
文書送信の桁数指定
 
:[トーコロBBS GUEST]
:205-9315
:CRコード

:GUEST

:Y



:指定せず
:70桁
  [実行]
 
通信速度
通信コードなし
Xon/Xoff制御
SI/SO 制御
漢字コード字
送信復改コード
受信復改コード
CRコード変換
7Fコード変換
カタカナかな変換
エコーバック
接続待ち時間
ブレーク送出
 
:1200bps
:8bitパリティなし
:あり
:あり
:シフトJIS漢字
:CR復帰改行
:cr/lf復帰改行
:CR(一般)
:BS(08)
:なし
:なし
:ダイアル後30秒
:ブレーク信号

「これが、通信パラメータね。俺もよくわからないけど、ネットワーク名は、自分で入れて、後、電話番号とIDとかパスワードも自分でいれるの。」

「・・・。」

「通信速度は、大体300ボーか1200ボーのどっちかね。最近は2400ボーもあるみたいだけど、このモデムは300か1200しか対応しないんだ。」

「・・・。」

「後、漢字シフトも、ほとんどシフトJISが多いみたいね。他は、わかんないから、ほとんど、いじってない。」

「・・・。」

「こうやって、パラメータに必要な項目を入れておくと、自動発信で、ボタン1つで、オート・ログインできるんだ。」

「さっきのも、皆なこんな風に入ってるの?」

「メニュー・リストにあったやつ、全部のこと?」

「そう。」

「イヤ、通信プログラムに付いてたのが2/3ぐらいで、リスト右側の、1/3くらいは、自分でいれたヤツなんだ。」


[実行]キーを押すと、画面は通信画面に戻る。


[通信画面4-2]
ログイン名(8文字、[ ])は■

「でね。今、画面に、ログネームを開いて、出てるでしょ。」

「ログネームって?」

「ペンネームみたいなもん。他では、ハンドルネームとかも言うみたいだけど。」

「・・・。」

「ここで、自分で決めた、ログネーム、例えば、Mtpenginとかを、キー・ボー・ド・から・入・れ・て、・・・。」


[通信画面4-3]
ログイン名(8文字、[ ])は?MtPengin

「...、キャリッジ・リターン。を、入れるのね。」

「えっ、どこ?」

「画面のカーソールのとこ。..。カーソールって、知ってるよね。」

「この縦長の黒いやつでしょ。」

「そう。」


【③オン・ライン】

[通信画面5-1]
ログイン名(8文字、[ ])は?MtPengin
メニュー >■

「そしたら、画面はメニュー、ホラ出てるでしょ。これで、完全に、向こうとつながったんだけど、そしたら、やりたい事のコマンドをいれてやるの」

「やりたい事って?」

「トーコロだと、キャリッヂ・リターンが、ヘルプ・キーなんだけど。この状態で、こいつを入れると、・・・。いい?」


[通信画面5-2]
メニュー>

S [QUARE]
M [AIL]
I [DINFORN]
N [ET-TALK]
E [ND]

メニュー>
:情報の広場
:電子メール(個人への手紙)
:会員登録情報
:おしゃべりコーナー
:おわり

「・・・って、フロント・コマンドがでるの。

「・・・。」

「で。例えば、Sの情報の広場に入ってみようか?」


[通信画面5-3]
メニュー >S

「Sって、入れて、キャリッヂ・リターン。」


[通信画面5-4]
どのボードを選びますか(0-3,5-7,9,L,E)?■

「で、どんなボードがあるか、ここで、また、ヘルプ・キーを入れると。」


[通信画面5-5]

_no__update__*mode_board-title________________


    • 0. 89/05/30*text なんでもコーナー
    • 1. 89/05/30*txct パソコンコーナー
    • 2. 89/05/25*text アウトドアコーナー
    • 3. 89/05/29*text 福祉コーナー
    • 4. 89/05/26*tect トーコロBBSより会員への連絡
    • 5. 89/05/26*tect フレッシュサン コーナー
    • 6. 89/05/31*tect みんなで教育を考える会議室
    • 7. _______  tect トーコロ情報 情報処理教育/就労 

どのボードを選びますか(0-3,5-7,9,L,E)?■


「ねっ。こんだけボードがあるの。」

「・・・。」

「で、番号を入れてやると、そのボードになるわけ。

「・・・。」

「例えば、6、フレッシュサン・コーナー。


[通信画面6-1]
どのボードを選びますか(0-3,5-7,9,L,E)?6

[通信画面6-2]

“フレッシュサン コーナー”が選ばれました。 

情報の広場[6]>■


「リード、Rを入れて。」


[情報画面6-3]
情報の広場[6]>R
検索日付([00/00/00],T,L)は?■

「ラスト、L。これは、日付ね。一番、最近のって、こと。」


[通信画面6-4]
検索日付([00/00/00],T,L)は?L
0. 回線数とボーレート
1. 操作がわからなくなったら
2. 会員になりたい方へ
3. トーコロBBSのメニュー
4. S(情報の広場)のボード
5. ボードの自分の書き込みを消すには
6. ボードの検索機能
7. どれを読みますか?
8. 入会希望
9. 入会申し込み
TOC0001 tocolo
TOC0001 tocolo
TOC0001 tocolo
TOC0001 tocolo
TOC0001 tocolo
TOC0001 tocolo
TOC0001 tocolo
TOC0001 tocolo
GUEST guest
GUEST 篠原幸雄
89/04/05 11:20:27
89/04/05 11:27:52
89/04/05 11:29:01
89/04/05 11:29:58
89/04/14 11:30:56
89/04/14 20:43:25
89/04/19 20:44:02
89/04/21 08:57:18
89/04/30 19:07:46
89/05/26 06:51:14
どれを読みますか(0-9,*,nD,T,N,C,B,E)? ■

「こうやって、ズラ、ズラって、出るの。」

「・・・。」

「試しに、2番でも、読んでみると、・・・。」


[通信画面6-5]

どれを読みますか(0-9,*,nD,T,N,C,B,E)?2


会員になりたい方へ         TOCO0001 toclo 89/04/05 11:29:01 


● GUESTでアクセスして、会員になりたい方へ

トーコロBBSでは、オンラインでのID登録は行っておりません。

会員になりたい方は、シスオペ(TOC0001)まで、入会希望のメイルを下さい。

申し込み用紙をお送りしますので、氏名、住所、郵便番号を明記していただくよう

お願いします。

当BBS運営の主旨を理解していただける方なら、どなたでも歓迎いたします!

入会金や会費はありません。

どれを読みますか(0-9,*,nD,T,N,C,B,E)?■


 [という、具合に出るわけ。なんとなく、分かった?]

「これって、今、やってるの?」

「×××、そうダヨ!」

「ごめんなさい。」

「...。メイルも出せるよ。」


[通信画面6-6]
どれを読みますか(0-9,*,nD,T,N,C,B,E)?E
情報広場【6】>■

「エンド、コマンドEで、リストを閉じて、...。」


[通信画面6-7]
情報広場[6]>E
メニュー >■

「エンド、コマンドEで、ボードを閉じる。」


[通信画面7-1]
メニュー >■

「電子メイル、M、」


[通信画面7-2]
メニュー >M
電子メイル >■

「書き込み、ライト。」


[通信画面7-3]
電子メイル >W
どなたに送りますか?■

「シスオペ、1番」


[通信画面7-4]
どなたに送りますか?1
TCO0001[tocorlo  ]さんですね(YES)?■

「イエス。」


[通信画面7-5]
TCO0001[tocolo  ]さんですね(TES)?Y
* 見出し=■

「見出しを入れて...。」


[通信画面7-6]
* 見出し=入会希望

「...、キャリッジ・リターン。」


[通信画面7-7]
* 見出し=入会希望
* 書き込みの終了はENDか.です。

「これで、必要な郵便番号とか、住所、名前を入れてやれば、シスオペから入会の申込用紙が届くと。」


[通信画面7-8]
* 見出し=入会希望
* 書き込みの終了はENDか.です。
入会を希望します。
〒144 大田区西蒲田3-3-4 内山幸久
.■

「これって、今、つながってるんでしょ。」

「そう。」

「ここ、未だ入会してなかったの?」

「イヤ、入ってるヨ。」

「だったら、入会の申込、ダブっちゃうんじゃない?」

「大丈夫、最後に、エラーさせるから。」

「そんなこと、できるの?」

「書き込み『終了』の意味の[ .]ピリオドを『後退』キーで消して、メイン・メニュー[7.ログ]、サブ・メニュー[4.ブレーク]で『ブレーク』信号を送ってやれば、フロント・コマンドに戻るから・・・。」


[通信画面8-1]
メニュー >■

[通信画面8-2]
メニュー >E
ログアウトしますか(YES)?■

「これで、Yを入れて・・・。」


[通信画面8-3]
ログアウトしますか(YES)?Y
ご苦労様でした。またきっとアクセスしてください。
ログイン 時刻89/05/31 19:05:48
ログアウト時刻89/05/31 19:12:

「バショッ。」ホストからのキャリアが中断され、電話の切れる音。

「ホイ、これでおしまい。てな、わけだ。どう?」

「パソコン通信って、皆な、こんな風なの?」

「イヤ、もちろんネットによって違うよ。」

「今、入ったトーコロなんかは、まだ実験局で、東京コロニーのソフト・ウエア・ハウスってとこで、重度身体障害者のプログラマーを養成してるんだけど、元々は、そこの在宅学習コースの局なんだ。で、トーコロの性格上、障害者に必要な情報を提供したり、受付たりしてるんだ。」

「最も、意外と障害者の情報って、眠ってたり、死んでる情報が多くて、元々トーコロにある情報も、行政レベルのあんまり役に立たない情報が多かったから、自分の持ってる情報とか、作った情報を蓄積できる場所だと思った方がいいみたい。最近は、それでも、随分、様子が変わってきたみたいだけど。」

「他には、例えば、アニメのBBSとかあって、あのアニメがドウとかアーダ、コーダ書き込んで、そのまた反応、レスポンスって言うんだけど、ボードに書き込まれるのを見るのも面白いネ。」


「やっぱり、遊びなの?」

「遊びに使えば、遊び。テレビと同じかな。例えば、テレビでも、ドラマとか、ニュースとか教育番組とかがあるでしょ。パソコン通信も似た様なもんで、例えば、筑波では医者の学生のネットがあるし、アニメ以外にも、趣味に使えば、趣味のネット、情報に使えば情報のネットだよ。」

「どうやって、知るの?」

「電話番号とか?」

「ソウ。」

「あぁ、アスキーとか言って、BBS専用の電話帳なんかが、本屋さんとかで、売ってるらしいよ。後は、どっか一つのBBSに入ると、他のBBSの電話番号とか、あったりするから。それで、増えることもある。」


「操作が、分からなくなることはないの?」

「ン? ヨク迷子になるって表現、聞くよ。」

「迷子って?」

「コケマンド体系が複雑だったりすると、抜けられなくなったりするんだ。」

「どうするの?」

「あぁ、大丈夫。俺のは、強制的に、回線きっちゃえばいいんだ。」

「どうやって?」

「モデムの電源落としてもいいし、[スタート/ストップ]ボタンで、キャリアを止める方法、あとソフトのプログラムで、メニューの選択で強制的に回線を切る方法もある。」


「難しい?」

「慣れ。慣れ。」

「・・・。」

「自分でキーボード叩けば、わかるよ。」

「ソウ?」

「そんなもんダヨ。但し、金はかかるよ。設備には、パソコンもしくはワープロね。それから、通信ソフトにモデム。」

「今だったら、ワープロは\100,000以下で、通信機能対応のものが出てるし、俺の通信ソフトは定価が\15,000、モデムが\30,000だけど、なんか、定価買いすることはほとんどないみたい。大体、25%~30%OFFみたいね。」


以上のように、ハンデなく、ワープロないしパソコン通信を行えるわけだが、特に障害者でなくとも、未だ、「新しい試み」と言えると思われる。

が、しかし、障害者に、特に、有効なメディアとして注目したいのは、TWICSという英語主体のネットの、「Handi-capped」と言う会議室である。

ここでは、世界のハンディキャプトの問題について、意見を交換しようと言うのだが、それを各人自宅でできるところにもパソコン(ワープロ)通信のメリットがある。


 〔参考〕 TWICS 300bpos/1200bps/2400bps対応 

           8bit偶数パリティなし

           シフトJIS漢字

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