ここには当館をご利用いただいている皆様への管理人からの月々の便りを載せています。モラリストとも言われた芹沢氏と対話するような気持ちで、その時々の思いを綴っています。感想など皆様のお便りをお寄せいただければ幸いです。

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管理人の創作

 

2014年1月1日 counter:370366

あけましておめでとうございます。

元旦の東京は、最高気温が15℃まで上がり、初詣に向かう足も軽く、今年は良い年になるのかなと思いながら、澄み切った青空を見上げていました。途中の広場では、恒例の凧揚げをしていましたが、飛行機かと見間違うほど高く上がって──

あの空の向こうにある天の人々は、今のこの世界をどのように見ているのだろうか──すぐそんなふうに考えてしまうのは、自分が俗世からはぐれて、すでに天の住人のような気持ちで生きているためではないだろうか──そう反省して、TVニュースに注意するのですが。

年をまたいで、安倍総理が靖国参拝をした問題で世間をさわがせていますが、安倍さんが総理の器でないことくらい、皆わかっていただろうに、今頃になってそんなことでさわぐなんて、おかしなことです──

そんなことよりも、今、世界は大きく動いていて、何が起こってもおかしくありませんが、何が起こっても慌てないように、丹田に気を落として、じっくりと世界を見つめている方が、いろいろなものが見えてきて、有意義な気がします。

あわてず──さわがす──今年も一年、皆さんと共に、この激動の世界をしっかり見つめていきたいと思います。うわべのニュースに流されず、それこそ天の住人になったような大らかなこころで物事の本質を捉えて──本年もよろしくお願い致します。

追記──昨年から続いている沼津市の市制施行90周年記念イベント「芹沢光治良と沼津」のラストを飾る「人間の運命」の市民演劇が今月開催されます。まだ席にゆとりがあるようですので、お近くの方はぜひ足をお運びください。

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2014年2月1日 counter:380724

一昨日入ってきた生物細胞学のニュースが、世界中を興奮させているようです。STAP細胞という聞き慣れない言葉が、一年後にはiPS細胞並みに親しみのある言葉になっているのかもしれませんね。しかも発見した学者は30歳のオシャレ好きな女性だというから愉快です。

彼女に関するニュースを見ていると、もう駄目だという時には必ず助けてくれる方がいたり、発見そのものが偶然からだったという件など、全く天からのサポートがそのまま透けて見えるようで、面白いなあと、ただただ感心して見入ってしまいます。

世界的権威のある科学の一流誌から「生物細胞学の長い歴史を愚弄している」と酷評されても諦めなかったという根気強さが、若くて可愛らしい彼女からは想像もつかないのですが、そんな根性の持ち主だからこそ、天も選んだのだろうと納得できてしまいます。

研究成果を独り占めすることなく、誰にも教えていたというこころの広さや、今までの研究者が見過ごしてきた部分に、あえて光を当てたという考え方の柔軟さ、そういった彼女の特性は他の多くの学者たちも見習うべきものではないでしょうか。

このニュースを見て、未来の学者たる少年少女たちが、大いに刺激を受けたであろうことも想像に難くありません。日中、日韓関係を含むアジアをはじめ世界の情勢が混迷の度合いを深めている中で、本当に光となりうる嬉しいニュースでした。

僕個人の勝手な思いですが、このニュースが、何か昨年から続いてきた沼津の芹沢光治良イヤーの流れを受けて、大きな光となるようで、今年はやはり良い年になるのではないかと、改めて感じた年の初めでした。

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2014年3月1日 counter:387240

今年の雪はすごいですね。まだ降るのでしょうか。とにかく寒くて、この身体では外出もままならず、大変な冬になっています。家に籠もるだけでは、体調管理も難しく、それは僕のような障害者のみならず、多くの高齢者の方々も同じではないでしょうか。

実家の母親は風邪をひいて、そこから体調を崩し、それがずっと治らないようで、「春待ちだ」と元気なく言ってきました。確かにその通りで、僕らのような身体弱者は、こんな冬はじっと堪えて、春を待つしかないのだろうと思います。

天候と同様に人生にも冬や春があって、人生の冬も、じっと堪えて、春を待つしかないが、堪えていれば、春は必ずやって来るというのは救いに違いありません。春遠からじ──そんな経験を何度も乗り越えてきましたから──

昨日、詩人のまど・みちおさんが104歳で天に帰られました。ぽうっと温かくなるような優しい詩を残した104年間が、充実した人生であっただろうことは間違いありません。僕は今年50歳になりました。まだ、まどさんの半分も生きていません。

50歳まで生きられるかな──初めて倒れた22歳の時、漠然とそんなことを思ったのを憶えています。母親は「貴方がここまで生きられたのが奇跡のようだ」と手紙に書いてきました。奇跡のようにここまで生きられたのだから、残りの人生はおまけのようなもので──

そう言えば、芹沢氏もそんなことを考えて、全ての依頼原稿を断って、出版するあてもない「人間の運命」を書き始めたのだなあと思い出しました。自分には、まどさんや芹沢氏のような仕事はできないが、日々の生活の中で、優しい思いを広げること──

そんな何気ない余生を送れればいい。それこそが自分らしい生き方だと納得して、天に手を合わせたのでした。今日もまた 生かされてただ 感謝に頭を垂れて──

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