ペンギン通信

ペンギン通信 1995年10月号(第5号) シリーズ:ベッド周りの工夫
ベッド周りの工夫図02



= ベッド柵に触れてライトをON/OFFする工夫=
(ELEKIT リレー付タッチセンサを利用して)

今回は、東京・大田区に住む今崎牧生さんの工夫を紹介します。

環境制御装置のチャンネルを使うこともなく、部屋を暗くした後でも、ライティングにより、本を読むことができます。


使用方法

ベット柵を、手などの「身体の一部」で触れるだけで、ライトの電源をON/OFFできます。


対 象〕(移動困難な上肢障害者)

・頚髄損傷C5~C8程度

・筋ジストロフィー

・ALS(筋萎縮性側索硬化症)


仕様・構成〕(ベット柵を触ると、ライトがON/OFFする理由)

ベット柵に、タッチ・スイッチとなる金属線(A)が巻き付けてあります。

図のように、コンセント(B)を差し込みます。

ベット柵に触ると、コントローラ(C)のリレーが動作して、ライト(D)がついたり、消えたりします。

(コントローラの動力は、電池を使用しています。)


注1:ライトがつくと、コントローラの動作ランプ/LEDが点灯します。

注2:触ってもライトがつかない/消えない場合は、微調整ボリューム孔を、ドライバーで加減します。

注3:この仕様・構成は、ネットワーク・コンソーシアム研究会が会員の皆さんに提供するために考えたものです。従って、今崎さんの使用環境とは異なっています。


応 用

操作する対象は、ライトでなくても構いません。コンセントに差し込んで使用するタイプの電気製品なら何にでも対応できます。

スイッチはタッチ・スイッチ(マグネット固定式)を用意しています。

べット柵などの金属面ならば、どこにでもマグネットで固定できます。

その他、パシフィック・サプライ(株)販売の PASS(Pacific Assistant Switch System)のスイッチや、Apple disAble Center で用意しているスイッチ(1/8インチミニ・プラグ=直径3.5mmプラグ)も使用することもできます。ご相談ください。


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