ペンギン通信

ペンギン通信 1999年9月号(第16号)
ボディーホルダー写真



= 胸を包み込んでくれる“ボディホルダー” =

今号は、岡山県のウエルパートナーズの新商品の紹介である。

車いすに座る時、上体のバランスの悪い方が装着するのがいわゆる、胴ベルトである。

十分に体幹の保持ができれば良いが、長年、電動車いすの操作レバーの操作をしたりすると、少しづつ脊髄に変形が出て来たりする。

また、高齢者などが身体が傾いたまま車いすに乗っているのを見かけることがあるが、この“ボディホルダー”は、このような「横倒れ」や「脊髄の変形」があっても、身体を包み込むように固定され、変形による痛みや横倒れによる疲労を軽減することができる。


シンプルなパーツ構成

1.平板(厚み1~3mm)

  <もともとは厚さ3mmのタイプしかなかったが、3mmだと反発力が強いので1mmタイプが誕生した。>

2.脱着式腋下パッド(2ケ・両端)

  <パッドは、マジック・テープで取り外しが可能なので、身体の幅に合わせて自由に調整が可能。>

3.車いす固定ベルト

  <車いすの自由な位置に付けることが可能。>

4.体幹保持ベルト<マジック・テープでワンタッチに保持が行える。


ボディホルダーの構造・包み込みの秘密

なぜ、ボディホルダーが他の胴ベルトと比較して、横倒れなどが少ないか、それはボディホルダーの構造にある。

一見すると、単に腋下パッドがついているだけに見えるが、実はこのパッドは、身体に当たる面に微妙なカーブになっており、身体を車いすに沈めると、パッドが両側から身体を包み込むように支えてくれるのである。


固定方法

車いす固定用のマジック・ベルトで、車いすに固定するだけ。


装着方法

装着用のマジック・ベルトで、身体を絞める。

輪に通して、折り返して、重ねるだけなので、介助者は片手での装着が可能である。


タイプ型式・サイズ・価格

小 型:380mm x 130mm x 125mm \15,000

大 型:380mm x 160mm x 125mm \17,000


x*色は、黒のレザーのみ(ビニール合成)


問題とその解決

この“ボディホルダー”の問題は、これを使用していない時に比べて、わずかながら上体が起きてしまうということだ。

また、脊髄に変形があると、いくら平板にレザーが貼ってあっても圧迫の原因となることだ。これらを回避するためには、“ボディホルダー”の厚みの部分を削った背当てクッションが必要になるだろう。(上図を参照のこと。)


ご意見・ご感想・ご質問は、こちら↓まで。
e-mail:neco@hi-ho.ne.jp

Copyright(C). Mt.PENGIN. All rights reserved.