ペンギン通信

ペンギン通信 1997年4月号(第9号) シリーズ:電動車いすの工夫
オーバーテーブルの工夫の図



= 電動車いすにオーバーテーブルを設置する工夫 =
(電動車いす用簡易設置式オーバーテーブル)

今回は、東京・目黒区に住む大浜さんの工夫を紹介します。

大浜さんは自宅でパソコンを打ったり、新聞を読むのに、テーブルを必要としていますが、電動車いすの車高が高いため、既存のテーブルなどが使えません。

このオーバーテーブルを使って、自分の目の届く範囲でマウススティックを使用して、キーボード操作やページめくりを可能にしており、外出先でも有効に活用しています。


対 象〕(移動困難な上肢障害者)

・頚随損傷C4~C8程度

・筋ジストロフィー

・ALS(筋萎縮性側索硬化症)


設置方法

このオーバーテーブルは、取り外し可能です。電動車いすの両脇のフレームに固定金具を付けており、取り付けたパイプにオーバーテーブルの2脚を差込み、ネジ止めします。


仕様・構成〕(大浜さん工夫の理由)

既製品は車椅子の幅に合いませんでした。また電動リクライニングのため、肘掛けがスライドし、マジックテープでは、うまく固定できませんでした。

パイプ固定金具により、どんな車いすにも付けられます。

オーバーテーブルの2脚は、固定金具と脱着式なので、電動車いすに乗り移る時も妨げになりません。(高さ調整ネジにより固定)

テーブルの高さは、高さ調整ネジにより調整できます。


更なる工夫

オーバーテーブルの下に「引き出し」を設けることにより、様々な物を持ち運ぶことができます。

蝶番を設ければ、オーバーテーブルの上面を書見台として利用することができます。


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