ペンギン通信

ペンギン通信 1996年3月号(第6号) シリーズ:ベッド周りの工夫
ベッド、周りの工夫図03



= リクライニング・ベッドで水を飲む工夫 =
(簡易設置型自立水飲み器)

今回は、内山がベットで水を飲むための工夫を紹介します。

元々は、私の手作を東京都補装具研究所に、形よく加工して貰った物です。

この水飲み器は、ベットに固定しているので、リクライニング・ベットを上げても水を飲むことができます。タンクはフックからぶら下がっているので、水がこぼれる心配はありません。

(ご希望の方は、ご相談に応じます。1器1万円程度で提供。但し、10器まとまれば半額程度になる予定。)


対 象〕(障害の種類には関係ありません。)

・両上肢マヒ者。

・高位頚損(C4)

・ALS

・重度脳性マヒなど


水飲み器の設置構成

1.「ボタン」は、釣り糸で、プラスチック・パイプからぶらさげています。

2.「プラスチック・パイプ」

3.「蛇腹(グース・ネック)」は、プレートに固定されています。

4.「プレート」は、ベットのリクライニング(背もたれ)の部分に固定します。(要設置動作)

5.「シリコン・チューブ」は、蛇腹に通って、2プラスチック・パイプにつながっています。

6.「コネクター」(下側にも、別のシリコン・チューブにつなげています。)

7.「ペット・ボトルの穴付きのキャップ」に、6のシリコン・チューブを差し込みます。

8.「布袋」に、ペット・ボトルを入れて、4のプレートのフックにひっかけます。


セットの仕方

*手順1:ペットボトルに、水をいれ、布袋に入れる。

*手順2:コネクター付きのシリコン・チューブを、ペット・ボトルに差し込む。

*手順3:袋をにフックにぶらさげ、蛇腹に通したシリコン・チューブをコネクターにつなぐ。

*手順4:プラスチック・パイプを、口元に調整する。

(注)ペット・ボトルの水を交換する時は、コネクターからはずし、袋をはずしてから行います。


水の飲み方

*手順1:プラスチック・パイプをかんで水を飲む。

*手順2:水を飲んだら、プラスチック・パイプをかんで少し上にはね上げる。

*手順3:再び水を飲む時は、ボタン(1)をかみストローを口元に引きよせて飲む。


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