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Traditional Japanese Fly Kabari 2 |
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![]() Mutsu Morioka area
岩手県盛岡市を中心に伝承されてきた南部蚊鉤とも呼ばれた盛岡毛鉤。
現在でも職人が守る伝統工芸として盛岡近辺の釣具店で入手できます。
1920年代に昔からあった馬素を使う「一本毛鉤」と呼ばれた釣法に手を加えできたと言われていて、テンカラ毛鉤に似ていますが仕掛けは独特です。
一般的には5.4mの竿で、道糸および幹糸は竿と同じ長さとし、その先端にはタラの木でできた瀬浮木「タラボ浮木」、
ウキ下にはハリスを40cmほどにした毛鉤がつきます。
またウキ上の幹糸には30-40cm間隔で4箇所に短いハリスの毛鉤がつきます。
「流し釣り」と呼ばれ、ウキの重みを利用して対岸へ振込み、仕掛を張った状態で扇状に流して向こう合わせで釣ります。
魚影の濃い、川幅のある渓流で発達した釣法といえます。
上段は桜井善治氏が巻かれた毛鉤です。
中段は「Fishing Cafe vol. 23」に掲載された柳村勇蔵氏の毛鉤を私が複製したものです。
軸が1.5cmで鉤先にヒネリのある茎長8号と呼ばれる鉤が使われていますが、現在では作り手が無く入手できないようです。
私は形のよく似たMARUTOの丸海津8号にヒネリをつけて巻いています。
下段は盛岡竿、盛岡毛鉤の継承者として現代の名工に選ばれ、黄綬褒章も受けられている石澤弘氏が巻かれた毛鉤です。
石澤弘氏の巻かれる毛鉤は触覚(アンテナ)または羽(ウイング)がつけられ、従来の盛岡毛鉤にはなかった形をしています。
さらに、テンカラ用やフライフィッシング用として手を加えた毛鉤も巻かれています。
盛岡毛鉤は二段に巻かれたみの毛が特徴的ですが、みの毛が一段の毛鉤も存在しています。 ![]() 参考資料: 鈴野藤夫 (1993)『山漁: 渓流魚と人の自然誌』農山漁村文化協会. 村田井 (1988)「南部の釣り 盛岡毛鉤」,『幽境 岩手の釣り』山と渓谷社. 村田久 (2006)「盛岡毛鉤」,『Fishing Cafe』23, シマノ. 『盛岡 小さな博物館』2018年3月 パンフレット, 盛岡市産業まつり実行委員会. |
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![]() Higashishinano Ueda area
他の蚊鉤とは趣を異にする真田毛針。
西洋式フライのニンフ パターンのようにも見え、派手な色彩で、ウイングと思えるところにピーコックヒールが一本だけついていたりする不思議な形の毛鉤です。
胴は絹糸、羽はキジやカモなど、みの毛はコーチンやチャボの胸毛、鉤は秋田狐4-7号、仕掛けは毛鉤を5-9本つけその上に木製の浮子をつけた流し釣りです。
写真は東信濃の上田で100年以上の伝統を持つ真田毛針によって作られた毛鉤です。
仕掛けのパッケージには「登録商標 真田毛針 名人手作仕掛 魚が飛付く 槌長謹製」と表示があります。
天下泰平の江戸時代には武士の間で釣りがブームとなり、各地で黒鯛釣りやハゼ釣りなどいろいろな釣りが行なわれました。
淡水域では鮎釣りが人気で、加賀毛鉤や土佐毛鉤、播州毛鉤がそれぞれの城下町で発祥しました。
真田毛針も真田家の松代城下で、ウグイやオイカワを釣るために考案、伝承されてきたと言われています。
上段の鉤のサイズは大きめでヤマメやイワナ用にも使われたと思えます。
下段の鉤のサイズは小さく「水星」という名がつけられていて、主にウグイやオイカワ用に使われたと思えます。 ![]() 参考資料: 「匠の技 真田毛針」 ,『週刊にっぽん川紀行 信州 千曲川』2004年創刊1号, 学習研究社. |
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